少食・偏食・遅食の娘、キレる母、辛い日々を克服した記録
2年ほど前に書いたこんな記事。
少食の娘と毎日格闘!食事の時間が恐怖の日々 私の娘(3歳)は・・・ かなーりの少食です。私(大食い)の子どもとは思えないくらい超少食人間で、身長も体重も常に成長曲線の標準ラインぎりぎりの位置に[…]
娘は生まれた時からずっと少食、ということを書きましたが今でも少食・偏食っぷりは継続中です(汗)
今日の記事はちょっと真面目な内容かも・・・
少食の子を持つ辛さは他の人には理解できない
「うちの子少食なんだ」
こう言うと周りはみんな同じような反応をします。
「こどもなんてみんなそうだよ~」
「子どもなんてふりかけご飯で十分だよ!」
「食べるなら何でもよくない?」
・・・でもね、そういう事を言う親の子って・・・みんなちゃんと食べる子なんですよ( ¯ㅁ¯ )
普段食べてるから、多少の好き嫌いも許せるんです。
「うちなんて納豆ご飯ばっかりだよ!」
という人がいますが・・・うちの子は納豆なんて死んでも食わんよ!!!って感じです…。
離乳食の9割は捨てた
初めての子。良く分からない育児。母乳はよく飲む子だったから何も心配していませんでした。
その内離乳食を始める時期がきて、区が実施している離乳食講座に出ます。
hmhm、10倍粥か~。おかゆを作って裏ごししたトロトロのやつね。
習った通りに作りました。
ところが長女はペロっと舐めて後は拒否。無理やり口に入れようとすればギャン泣き。
10倍粥なんて↑のペロッと舐め以外は全く口にしていないと思います。
やがて2回食が始まり、おかゆから味のついたものに変わっていきます。
「10倍粥は全然食べなかったけど、味付けしてからバクバク食べるようになったよ」
なんて先輩ママの話を聞いて期待していましたが…。
全く食べません・・・・。にんじんやカボチャをすりつぶしたヤツとか・・・何も食べない・・・・
少し罪悪感がありながらもベビーフードを与えてみます。
が、これも食べない・・・・・・・・・・・
「キャラデコ離乳食が良いらしい!」
なんて聞いて、ニンジンを花の形にくりぬいてみたり、おにぎりをバイキンマンにしてみたり・・・。
「ばいきんまんー!!^^」と喜ぶだけ喜んで食べやしない。
大げさじゃなくて離乳食の9割は捨てたと思う。
成長曲線は常にラインぎりぎり
そんな食べなさっぷりだから当然身長も伸びなければ体重も増えず・・・健診では常に成長ラインの下線ギリギリの位置。むしろ曲線外れないのが不思議な位でした。
健診の度に医師や保育士さんに相談しました。
「野菜を細かく砕いてごはんに入れてみては?」
「30分経っても食べなかったら下げてしまいましょう」
「食べれる量だけ与えましょう」
なんて言われます。
野菜を細かくいれて食べさせるもなにも、ご飯自体をほとんど食べないんだよー…。30分経ったら下げるって、30分ほとんど遊んだりしてるだけなんだよー…。食べられる量だけって大人の2口分くらいだけなんだよー…。
もう2~3歳の頃は毎日発狂しそうになっており、スーパーで食材を選ぶことすら気が重かったです。
1時間かけて料理を作ってもスプーンを口の前に持って行ったら全力でブンブンと顔を左右に振り頑として拒否。食べる前から。その時の絶望感といったら・・・想像できます?一生懸命作った物を否定されるんですよ。しかもこれがほぼ毎日です。作っては捨て、作っては捨て、の繰り返し。
そうなると、「これなら食べてくれる」というメニューばかりになり、食生活が偏っていきます。
ネットの掲示板で相談してみた
とにかくどうしたらいいのか、、、解決策を模索しまっていました。
勇気を出してネットの某掲示板で「食べなくて困っています」と書き込んでみます。
「どうせお菓子ばっかり与えてるんでしょ?」
「私自身が食べない子で親に食べろ食べろ言われて嫌だった!」
「子どもなんてふりかけご飯でいいんだよ(このセリフ本当によく言われます)」
「あなたの食事がマズイんじゃないの!?」
最後の書き込みは傷ついたな~~~~~。自分の味覚がおかしいのか、半分ノイローゼ気味になってしまったのです。
同じように悩んでいる方、ネットの掲示板に書き込みしても解決策は見つかりませんよ!
集団生活だとまぁまぁ食べるように
入園前に通っていたプレスクールではお弁当を食べる日が結構あった(ただし娘の好きな物ばかり)ので、幼稚園のお弁当はかなり期待していました。
他のお友達が一緒に食べるんだし、結構食べてくれるだろう!と思っていました。
敢えて小さめのお弁当箱を選び、娘が食べやすい物(好きな物)を中心に入れました。
しかしある日園に迎えに行った時に先生にお願いされました。
「○○ちゃん、、、お弁当をいつまでもいつまでも食べ終わりません。もっと小さいお弁当箱にしてください」
え・・・・これ以上小さいお弁当箱なんてないよ・・・。
聞けば娘は他の子が食べ終わってもずーーーーっとクチャクチャクチャクチャ口の中で噛んでいてなかなか飲み込まず(これ、家でもよくやる)、先生がつきっきりで「がんばって、飲み込んでごらん」などと横で励ましているとのこと…。超迷惑です…。
結局ダイソーのフルーツ用の小さいタッパーに変えました。コレ↓です…。
ついに限界が!!全ての食事を放棄した
幼稚園生になると習い事などで他の子とお菓子を交換したりして一緒に食べる機会が増えていきます。ムカつくことにお菓子は良く食べるんです。
当然私はお菓子の数を制限します。「3つまでだよ」「はい、もう終わり!」と厳しく言っていました。
ある日習い事の後にお友達が食べているクッキーがどうしても食べたかったようで、「お願い!」と言われました。
「ごはん食べられなくなるからダメ」「絶対食べるから!」
言い張る子を信じて「じゃあ約束だよ」と言って許可しました。
そして夕飯の時・・・
いつものように少な目の量を出したら、半分くらい食べて箸が止まり、長女が言った一言。
「お腹が痛くて食べられない」
これ、嘘なんです。幼稚園などでも同じ手口を使うようで、「お腹が痛いといえば食べなくて済む」と思っているんです。
もうブチ切れました。見え見えのウソに。
通報レベルの怒鳴り声で
「ふざけるなあああああ!!!!」
「もう二度と食べなくていい!!!!」
「お菓子食べたくせに!!!約束破ってる!!!」
ちゃぶ台返し並みの勢いでご飯もお味噌汁もテーブルからガシャーンして、しかも頭をバシッ!!!と思い切り叩きました。。。
もちろん長女は大泣きして謝ります。
もう本当に限界でした。
どうにもならない、区の家庭相談窓口へ
このままじゃ絶対に虐待に発展する…。自分に恐ろしくなった私は区の虐待相談に電話をかけます。
その電話口でいかに今の現状がヤバいか、必死で訴えました。
「頭を思い切りたたいた。怒鳴りつけて食器も割った。」
と言ったあたりで少し深刻度が伝わったのか、「とりあえず一度、支援センターへ来てみませんか?」と言われます。
翌日支援センターへ行き、全てをぶちまけました。
そこで支援センターの方に提案されたのがショートステイです。
ショートステイとは?
自治体ごとにある住民サービスなので、ショートステイがない自治体もあるかもしれません。
私の区が行っているショートステイは・・・どうしても夜中に子どもを預けたい人が利用します。例えば…
- 宿泊ありの出張で他に預ける人がいない
- 出産で入院中に預ける人がいない
- その他の理由
などの理由ですが、この内3つ目の『その他の理由』の中に育児疲れがあります。
支援センターでは私の話(というか愚痴)を親身になって聞いてくれました。
その上で「ショートステイに預けてみては?」という提案をされました。
いわく、ショートステイではもちろん食事も出るし、他のお友達がいたらまた食事の雰囲気が変わって食べる子もいる、その間お母さんもリフレッシュできるし是非一度預けてみて。
娘はほとんど人見知りしないしお泊りの経験もあり、あまり心配することはなかったので思い切って預けました。
※もちろん有料ですが、収入等によっては無料になることもあるようです
物理的に距離を置くと思った以上にリフレッシュできる
一時預かりと一晩預けるのは・・・全然違います。子どもがいると夜は寝るまでもう戦争みたいに忙しいですよね。確かに次女もいますが一人いないだけでも大変さが全く違います。
そして物理的に離れると・・・長女が恋しくなってきます。ちゃんと食べたのか、ちゃんと寝れたのか心配になってきます。
次の日、迎えに行ってみるとかなり楽しかったのか「え~もう帰るの~?」と言っていました。センターの人によると、食事も他の子の影響を受けて残さず食べたそうです。
ショートステイを毎月利用
これからも毎月ショートステイを利用する予定です。
ショートステイは一時預かりと異なり、どんな理由でもウェルカムというわけではなく、「どうしても」という人しか預けられません。
ですが、実は利用者の八割が「育児疲れ」だそうです。
叩くくらいなら、怒鳴るくらいなら、行政に頼った方が良いです。
もちろん月に1~2度ショートステイを利用したからといって育児疲れが解消されるわけではありませんが、少なくとも1か月の内1日はイライラしなくて済むわけです。それだけでも私にとっては大きいです…。
自分の為に食事を作るようになった
ずっと子ども中心のメニューにしていましたが、今は私が食べたいメニューを作っています(と言っても香辛料などは使わないようにしますが)。
最初から子どもが食べることは期待していません。
「子どもが食べたい」と自分から言ったらとりわけます。
今は食事でイライラすることはなくなってはいませんが、だいぶ少なくなりました。
そもそも食べることを期待していないので…。「食べたら褒めてあげましょう」なんて言われますが、いちいち褒めません。そこまで度量が大きくないのでw
同じように子どもの少食に悩んでいる方、行政のサービスに頼るのも手だと思います。今後、こども食堂などの利用も視野に入れています(そこで栄養をとってもらう!!)。